建築学科入りたての人・高校生・中学生・建築学科を目指す人向けの記事です
前回、前々回の記事で紹介した製図用品も模型用品も揃えてバッチリ!と思っている方、実はまだ必要なものはあります!今回は③参考書編です。
「入学したらやるべきこと一覧」はこちらの画像からどうぞ↓(流れに沿って分かりやすい構成になっています)
前回の②模型用品編はこちらへ→【現役学生がすすめる】建築学科に入学したらこれを買うべし!②模型用品編【2022年最新】
参考書を買う必要性って?
図面にはルールがあり、ルールに従って製図しなければなりません。
また、図面の線の引き方も、くるくると回転させながら書く必要があり、ただ単に線を引けば良いというものではありません。
これらを知るためには、製図の参考書を手に入れて読む必要があります。現役学生の筆者が選ぶおすすめの参考書をご紹介いたします。
おすすめの参考書
これで製図は完璧!
製図の参考書は、この「定番建築製図入門(著者:大脇 賢次氏)」をおすすめします。
定規の使い方やペンの使い方、製図に必要な物の一覧といった下拵えはもちろん、基本的な製図のルールをほぼ全て網羅しており、住宅・ビルの製図のお手本まで付属している参考書です。最初はこの本を読んで製図を練習すると良いでしょう。
エスキスはこの本を読もう
作品ができあがるまでの流れとしては、
エスキス→製図→模型製作→プレゼンボード製作→完成
という流れになっています。最初のエスキスが物凄く重要です。家で例えると、「基礎」と同じだと思ってください。いくら模型製作が上手くても、プレゼンボードやCADの完成度が高くても、エスキスが上手くいかなければ、作品のクオリティは下がってしまいます。
エスキスをすることで、作品の理論的な根拠を積み上げて、見る人・評価する人たちを納得させるのです。
例えば、「東側に庭を設けました。」だけでは「何で?」と疑問符がついてしまい、作品の評価は下がってしまいます。そこで、エスキスで実地調査をしたり、参考事例を調べ上げたりして理由を見つける必要があるのです。
「東側に庭を設けました。何故なら、この地域の風の流れを分析した結果、西から東へ流れる風が強いため、柔らかな気流を屋内に程よく取り込むために、広い屋外空間が必要だったからです。」これならどうでしょう?「なるほど!」と思わせれば作品の評価も上がります。
ただカッコいいものを作るのが建築ではありません。住む人・依頼人をいかに納得させて自分の理論を積み上げるかが建築であり、コンペ・設計競技で問われるのは理論なのです。
本でエスキスのヒントを知ろう
でも、初めての方には難しいかもしれません。どうやってやればよいのか・・?そのヒントが本にあります。おすすめは「建築のアイデアをどうまとめていくか?―もうひとつのテーマは「都市への戦略」 (エスキスシリーズ) (著者:大野 秀敏)」です。
シリーズ構成になっており、この本はシリーズ3番目にあたりますが、エスキスを考える上で都市空間・周囲との連続性・調和といった基礎的かつ不変的な課題を考える上で重要な本です。早いうちからエスキスの練習をしておいたほうが良いので、最初に手に入れておいた方がいいでしょう。
次は建築士のバイブルを手に入れよう!~④建築士のバイブル編へ~
今回は製図の参考書とエスキス計画の参考書の紹介でした。春休みなど余った時間に読んで勉強すると効率的ですね。
次回は④建築士のバイブル編です!一生に役に立つ(かもしれない?)本です!下の画像からどうぞ↓
建築学科に入学したら揃えておきたい物リスト~④建築士のバイブル編へ~進む
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