建築学科入りたての人・高校生・中学生・建築学科を目指す人向けの記事です
第一回の記事で製図用品を揃えたし、第3回で製図の参考書も買ったから早速製図の練習するぞ!!
と思っているあなた、ちょっと待ってください。確かに、T型定規を使えば自宅でも製図はできますが・・平行定規も準備しておくべきです!
建築学科に入学した後で、一番大事な買い物は平行定規の購入かもしれません。
今回はその平行定規について、入手すべき理由と、現役学生オススメの平行定規のご紹介「⑤平行定規編」です。
「入学したらやるべきこと一覧」はこちらの画像からどうぞ↓(流れに沿って分かりやすい構成になっています)
前回の④建築士のバイブル編はこちらへ→【現役学生がすすめる】建築学科に入学したらこれを買うべし!④建築士のバイブル編【2022年最新】
平行定規って何?必要?
平行定規って何?
平行定規って何ですか?という方もいらっしゃるでしょう。ずばりこれです。
白い板の両端にアルミ製のレールが付いており、横に伸びた棒のようなアルミの定規が上下します。白い板の上に図面を貼り付けて、横方向の定規を上げ下げしながら製図します。
横方向の定規がそのまま横線を引くための定規となります。一方、縦線を引く際は三角定規の下底を平行定規に合わせ、三角定規を手で抑えながら、三角定規の横辺に沿って縦線を引いていくのです。(文章だけでは分かりづらいですね・・・いつの日か、画像で紹介したいと思います)
画像の平行定規は建築士試験対応のA2対応サイズで、基本的なサイズです。
一般的に平行定規と呼ばれておりますが、「製図板・ドラフター」と呼ばれることもあります。個人的には、ドラフターといえば腕が伸びたようなタイプを思い浮かべますが・・
平行定規は1年生から持つべきか?
(4年生)
結論からいうと、1年生のうちから持っておくべきです。1級・2級建築士試験で使うことになるからです。
基本的には、製図は学校でT型定規を用いて行うことが多いです。
しかし現在、新型コロナウイルスの感染対策で、オンライン授業等で学校に行けない状態が続いており、収束したからといってまだ安心できない状況です。
そのため、自宅で製図する必要があるのです。
家で製図するには平行定規があったほうが良いでしょう。狭い部屋で105cmのT型定規を使って製図するのは大変です。効率も全く違います。平行定規を使えば正確かつ迅速に製図できます。
また、1級・2級の両方の建築士試験で使うことになりますが、早めから平行定規に慣れておくという観点からも、1年生は平行定規を持っておくべき・使うべきなのです。
実務でもCADの普及等により、手で製図する機会は減りつつあります。しかし、今後も建築士試験の製図試験は手による製図が続くと考えられています。
平行定規の選び方
平行定規の重要性がわかったところで、平行定規の選び方を紹介いたします。
当たり前かもしれませんが、一番大事なことは建築士試験に対応しているものを選ぶことです。
建築士試験では下記の平行定規が持ち込みできるものとして定められています。
1.平行定規は、製図板に水平線を引くための定規のみがついているものに限る。
2.製図板は、大きさが 45 ㎝×60 ㎝程度(A2用)のものまでとする。
公益財団法人建築技術教育普及センター 「設計製図の試験」において使用が認められる平行定規と型板についてより
A2サイズかつ、水平線を引くための定規が付いているシンプルな平行定規ならば問題ありません(2022年現在)。効率性を追い求めすぎて多機能なものを買ってしまい、試験で失格にならないよう気を付けたいところです。また、ネットで販売されている中古品も保証されているかどうかは自己責任ですので、注意してください。
心配ならば先生方と相談するのが一番です。
また、建築士試験のルール・受験資格は改訂される場合があるので、 公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページで確認した上で購入することを推奨します。
磁石式(マグネット)と磁石式で無いものどちらが良い?
磁石式かそうでないものを選ぶかは、お好きな方をお選びください。どちらを選んでも製図や試験で差し支えることはありません。
個人的におすすめなのは磁石式です。(実際に筆者が愛用しています)
磁石式平行定規のメリット
図面を張り替えるときにドラフティングテープを消費せずに済み、用紙の角度の調整が楽です。効率性では圧倒的に磁石式が有利です。図面の描き直しなどで同じものを再度貼るときに、ドラフティングテープをぺたぺた何度も貼り付けて調整するのは本当に大変です(私見ですが)。
また、字消し板(ステンレス製)がくっつくので、線を消すときもちょっと便利・・です。
デメリットとしては、ステンレス製の定規がくっついてしまうと、なかなか剥がしづらいことと、磁気に影響されるものを近くに置けないことです。
腕時計・スマートフォン・クレジットカード等をうっかり上に置いてしまうと影響を受けてしまう可能性があるので気を付けたいところです。(腕時計はたまにやらかします。。締め切りに追われ、時間との闘いの中で、すっかり忘れてやらかします)
筆者がおすすめする平行定規
私が建築学科に入ったときに、購入したものはこれです。
「ステッドラー MARS LINER 960 A2」です。
もう2年以上使っておりますが、圧倒的な使い心地です。右端のバルブを回転させて定規を固定するのですが、手にかかる負担が少ないです。何千回と定規を上下させておりますが、ネジのゆるみもほとんどなく、ストレスもありません。背面には傾斜させるパーツが付属しているので、腰や腕への負担も減らせます。もちろん、建築士試験に対応しています!
製品の質の良さと価格のバランスという点でこのMARS LINER 960 A2をおすすめします。
4本(長いもの2本・短いもの2本)のマグネットが付属しており、私が買ったときは持ち運び用のバッグまでついてました。大学や建築士試験会場に持っていく際に役立ちます。このバッグ、A2サイズがすっぽり入るので、A2のケント紙を丸めたくない時にも重宝しています!
他にも各社から平行定規は販売されてますので、amazonやヤフー、楽天市場等でじっくり探してみることをおすすめいたします。
これで自宅でも製図の練習ができますね!授業が始まるまでの間、練習に励んで、ライバルたちと差をつけましょう!
建築学科を目指している高校生・中学生の方も、先んじて入手してみるのもいいでしょう。 平行定規を使って鉛筆画を描いてみたりすることもできるので、趣味や創作活動にもおすすめです。
これで建築学科に入学したらするべきことの紹介は終わりです。ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。当ブログでは建築学生・建築学生を目指す方に向けたお役立ち情報を発信しております。ぜひ、よろしければ他の記事もご覧くださいませ。
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