この記事は建築学科に入りたての人や、これから入る人向けです。(もちろん、大学2,3年生も必見です)
建築学科に入ることが決まったけど何を買えばよいかわからないや・・
amazonで製図用品を調べたけど同じような0.5mmのシャーペンがたくさんあって困る・・
「建築学科に入ることが決まったけど何を買えばよいかわからない」
「amazonで製図用品を調べたけど同じような商品がたくさんあって困る」
というお悩みを抱えた新入生もいるのではないでしょうか。
本ブログでは、そのような人たちのために、建築学科で勉強している我々が、
いままでの経験をもとに、買うべき商品を厳選してリストアップしています。
今回は、0.5mm製図用シャープペンシル編です。ぜひご覧ください。
はじめに
はじめに簡単な用具の説明を行います。基本的な説明は0.3mmシャーペンと変わりません。
基本的な機能としては、中学・高校で使用したシャープペンシルとほとんど変わりません。普段使っているシャープペンシルのように線を描くことができます。しかし、新しく製図用のシャープペンシルを購入することをお勧めします。
なぜなら、製図用でないシャープペンシルは、ペンの先端部分が太くて短いため、製図する際には、定規をあてて書くとずれてしまったり、均一な濃さの線を引くことができずに不正確な図面になってしまう可能性があるからです。
「0.5mm製図用シャープペンシル」はいつ使うの?どう使うの?簡単に紹介
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このように平行定規や、三角定規にあてて使います。 図面の中で、0.5mmの線は断面線として使われ、1番重要な線に使われます。この0.5mmの線が均一ではっきりとした線でなければ、0.3mm等他の線と区別が付きづらく、図面としてあまり良くないものになってしまいます。
ですから、0.5mm用のシャーペン選びは大切です。慎重に選びましょう。
建築学科では、最初にトレース課題(お手本の図面を自分の手で一から真似して線を引いていく課題のこと)があるのですが、0.5mm製図用シャーペンはここで絶対に使うことになるでしょう。
トレース課題では、線の太さ・綺麗さなど、お手本の図面にどれだけ近づけて再現できるかが評価の分かれ目になります。
そのため、線の角度が明らかにずれていたり、汚い線は減点対象です。また大学によっては、後の課題でも図面を手書き指定されることがあるので、良いものを買っておいたほうが良いと思います。0.5mm製図用シャーペンは設計製図の課題では必須アイテムです。
また、一級・二級建築士試験では、実技として、手書きで図面を描かなければなりません。実際の設計ではCADがほとんどですが、大学を卒業した後も使うことになります。
新入生必見!おすすめの0.5mm製図用シャーペンランキング
0.5mm製図用シャーペンを選ぶ際の基準として、
- 先端部分(スリーブ)が細くて長いこと
- そこそこの重量感があること
- 滑りにくいこと
が挙げられます。詳しい理由は0.3mmシャープペンシル編で挙げたとおりです。
それでは、おすすめの0.5mm製図用シャープペンシルをランキング形式で紹介していきます!(※値段はお店やサイト等で異なる場合がございます。)
1位 ステッドラー 製図用シャープペン シルバーシリーズ 925 25-05
おすすめ度 | ★★★★★ |
使う頻度 | ★★★★★ |
重量 | ★★★☆☆ (17g) |
値段 | 955円 |
筆者も愛用している、初心者から上級者まで幅広く愛用されているステッドラー社のシャープペンシルです。製図用シャープペンシルといえばこれというほど王道中の王道の商品です。0.3mmでも一位でしたが、0.5mmでも一位です!
そこそこ重さがあり、手に力をあまりいれなくても綺麗な線を引くことができます。ステッドラーのシャープペンシルは他のものよりも重量感がほどよく使い勝手が良いというメリットがあります。
滑り止め部分を回転させると、2B,B,HB,F,H,2H,3Hの7種類の芯の硬さを判別できるようになっており、機能性も抜群です。
滑り止め部分がしっかりと手にくっつき、見た目もシンプルでおしゃれです。0.3mmよりは酷使されやすいためか、若干寿命が短めな印象はありますが、やはりこれがおすすめです。
初めて買うというのならば、このステッドラー 925 25-05をお勧めします。
2位 ぺんてる グラフギア1000 PG1015 0.5mm
おすすめ度 | ★★★★★ |
使う頻度 | ★★★★★ |
重量 | ★★★★☆(20g) |
値段 | 560円 |
有名な文房具メーカーぺんてるの製図用シャーペンです。
重さは20gで、1位のステッドラー 925 25-05の17gより少し重めです。ぺんてる社のグラフギアは全体的にちょっと重めで、筆圧が薄い人との相性が抜群だと思います。
特徴的なのは滑り止め部分の加工で、楕円形のゴムグリップが複数ついているため、指にぴったりとフィットし、長時間の作業でも指先が疲れづらく滑りにくいのがポイントです。デザイン的にも面白いデザインです。
硬度表示はHB,H,B,2Bの4種類なので若干ステッドラー社と比べると少ないかもしれません。
お値段はamazonで560円と安めです。この品質で560円はなかなか無いのでおすすめです。
3位 ROTRING ロットリング 600 0.5mm 2119971
おすすめ度 | ★★★★★ |
使う頻度 | ★★★★★ |
重量 | ★★★★★(22g) |
値段 | 2300円 |
ドイツの文房具メーカー ROTRING (ロットリング)の製図用シャーペンです。カラーはブラック・アイアンブルー・レッドの3種類です。
重量は1位のステッドラーや2位のぺんてるより重い22gで、筆圧が薄い人向けともいえるペンです。筆圧よりもペン自体の重量で安定して正確な線を引くことができます。
ペンの形状も滑り止め部分は円形ですが、上部分は6角形の断面となっており、角度がついた平行定規の上でも転がらないので便利です。硬度表示は4Hから2Bまで対応しており、高機能といえます。
フルメタルボディが美しいので、デザインに魅了されて選ぶ方も多いようです。
ただ、重量があるため人によっては芯が折れやすい等の意見もあるようです。ステッドラーやぺんてるグラフギア等を試してみて、それでも軽いと思っている方や、筆圧がかなり薄めの方におすすめです。
詳しい使い方(製図用シャーペンを上手く使おう )
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図面に線を引くときに使います。シャーペンの先の部分を、平行定規や三角定規に、垂直から15度ほど傾けて沿わせて線を引きます。
線を引く時は、線が描き終わるまでにペンの先を一周させるように回転させながら描きます。この時、力を入れすぎて筆圧を強くしすぎてはいけません。慣れるまで大変ですが、上手く描けると、印刷したのかと見間違うくらい綺麗な図面が引けるようになります。
特に0.5mmの線(太線)は、図面の中でも主役ともいえる存在なので、太線を上手く描けているかどうかで図面の出来が大きく左右されます。
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横の線は左から右に、縦の線は下から上に向かって描きます。横の線は平行定規に、縦の線は三角定規に沿わせます。この時、大きい三角定規を使えば、図面の下から上まで一回で一本の線を引くことができ、時短・労力削減が可能です。→おすすめの三角定規もチェック!
手入れ方法・寿命や買い替え時はいつ?・これって故障?
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普通のシャーペンと同じく、芯の詰め替えが必要になります。製図用シャーペンは、キャップ部分がキツめなので、「外してはいけない部分」なのかと勘違いしそうになりますが、普通のシャーペンと同じようにキャップを外して芯を入れて数回ノックして詰め替え完了です。
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寿命は1年~3年程度です。毎日酷使している人であれば1年、課題のときぐらいしか使わない人であれば大体卒業までシャーペン1本で済むという人も多いでしょう。
0.3mmよりも線をはっきりと書く必要があるせいか、0.5mmシャーペンの寿命は0.3mmよりも短い利用者が多いです。
筆圧を強くしすぎたせいか、私の0.5mmも3か月で送り出し機構が駄目になってしまいました。
長く使い続けていると、芯の送り出し機構が駄目になってしまい、一回ノックしただけなのに芯が長くでてきたりしてしまいます。こうなると修理は不可能なので買い替え時と考えましょう。
また、シャーペンの先端部分(スリーブといいます)が衝撃等で曲がってしまうこともあります。この時は焦っていきなり買い替える前に確認すべきことがあります。
ステッドラーといった高価な用品メーカーの場合、スリーブのみの販売等を行っている場合があり、まずは、メーカーに問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ
いかかでしたでしょうか。製図用シャーペンは、最初のトレース課題から一級建築士試験まで多用することになるであろう必須アイテムです。よって、お金を出し渋ることなく、より良いものを選びましょう。また、いろんな会社の製品を実際に使ってみて描き比べしてみるのも楽しいでしょう。皆様がご購入される際の参考になれば幸いです。
また、他の記事では、製図用シャープペンシル0.5mm以外にもおすすめの商品を紹介しています。ぜひご覧ください。
また、0.5mmと同じく必須の0.3mm製図用シャープペンシルはこちらで紹介しております。
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